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2004.03.26

ゴモラ対テレスドン

そういうビデオが出るとかの話しじゃない。ウルトラファイトでもない。
怪獣ファンなら良くやる遊びで、しかも恐らく怪獣好きなら誰でも子供の頃にやった、ということはかれこれ30年以上も続いている由緒ある遊びである。
だってホラ、30年ったら商売だったら成功してる部類だろ。

怪獣ファンには言わずもがなだが、とりあえずいちいち細かく説明していく。邪魔臭いとか言わない様に。

まず戦わせる怪獣をチョイスする。
その日の気分でとんでもない組み合わせにしてもいいし、6頭ぐらいが入り乱れるバトルロイヤルでも良い。
今回はどちらも二足歩行の地面に潜れるタイプ、同じジャンルの怪獣同士が戦う。

と言ってもやはりどちらにも特徴があってその辺が戦いに色をつける訳だ。

ゴモラはジョンソン島に生き残っていた古代怪獣。発見されて大阪に運ばれる途中で逃げ出し大暴れ。ウルトラマンを太い尻尾で軽くあしらうパワータイプの怪獣である。一度ウルトラマンに勝っている実力派。
テレスドンは地上征服を企む地底人が送り込んだ地底怪獣。科特隊のムラマツキャップに「なんて恐ろしい奴なんだ」と言わせる頑丈な身体の持ち主。口から火を吐く。しかしウルトラマンは特に苦戦していない。
実力ではゴモラ有利だが、テレスドンは眼つきがズルそうだし地底人もついている。結構いい勝負になるに違いない。

怪獣をチョイスしたら次は軽く戦いに到る理由を考えておく。
もちろんいきなり戦わせても良い。時間がない時なんかはそれで良い。時間がない時に怪獣ゴッコなんてするな、とか言われそうだが。
軽く経緯を考えとくと、戦いの展開が面白くなったりするので、一応考えておいたほうが良い。
深く綿密に考えちゃうと、怪獣ゴッコやるより短い小説かなんか書きたくなってしまうので、あまり深く考えない事をお勧めする。

ゴモラは普段ジョンソン島に住んでいる。海の真中の小さな島に地底人がテレスドンを派遣する事はあまり無さそうなので、ここはやはり日本へ運ばれている時に逃げ出した事にするのが良いだろう。そこに偶然テレスドンも派遣されていて二頭が出会ってしまう訳だ。
ジョンソン島には実は未発見の鉱石かなんかが有って、地底人がテレスドンを派遣してそれを採掘しようとしている処にゴモラが、でもいいのだが、それだと科特隊も絡んでこないし戦車隊とかも出動してきそうにない。ちょっと面白みにかける。

さて、準備するものは。
なんと言ってもゴモラとテレスドンの人形がいる。
同じスケールが望ましい。おもちゃ屋さんに行くとたぶんどちらも売ってるんじゃないかな。
食玩とかばら売りしている店に行って探すのも楽しいかもしれない。
ガシャのHGウルトラシリーズというのがあるのでその辺が良いだろう。
最近の食玩はリアルだし、なんと言っても小さいのでしまっておくのに便利だ。それにあまりいないかも知れないが、小さいとどこにでも持ち運びできる。もちろん正しい社会人のヒトに怪獣の持ち運びはお勧めできませぬ。

次はビートル。科特隊の専用VTOL機である。
その辺の大型ヘリコプターの模型でも良いがやはりビートルが燃える。
これもおもちゃ屋さんに行けば手に入る。ウルトラメカシリーズとかがあるので、それをホーク1号やガッツウイングなんかとまとめて手に入れてしまうと、後々楽しい。
ここで正しい社会人のヒトはちょっと気後れする。大丈夫。恥ずかしくはない。平気な顔で買えばいいのである。店員さんだってあなたがまさか自分で遊ぶとは思っていない。きっと子供にプレゼントか何かだと思ってくれる筈である。
恥ずかしいからといって買っても大丈夫そうなプラモコーナーのビートルとかに手を出してはいけない。それだと手段と目的が摩り替わってしまう。もちろん欲しかったら買っても全然問題ないが、今は怪獣ゴッコの道具立ての為に来ているのだという事を忘れないように。

戦車も有ると楽しくなる。
いい時代になったもので食玩でワールドタンクミュージアム、という奴が出ている。これを適当に3台くらい揃えれば良いだろう。もしあなたが戦車ファンでいい加減な設定のバラバラな編成の戦車隊では嫌だ、というのなら、しかたないので食玩をばら売りしてるお店に行って見繕ってください。私は戦車には全然詳しく無いので74式とエイブラムが混じってても全然気にしないのだが、なんにせよ気持ち良く遊べるに越したことは無いので、ご自由に。

あとは小さな空き箱とかを集めて欲しい。これはビルである。並べるとビル街になる。
鉄道模型なんかで手ごろな大きさのビルの模型とか売っているのでそれを集めても良いけれど、結構値が張るそうなので、怪獣ゴッコにはあまりお勧めしない。怪獣がエキサイトしたら蹴っ飛ばして転がったりするからである。壊れたらもったいないじゃないですか。

大体このくらい揃っていれば満足な怪獣ゴッコができる準備は整う。
あとはミニカーとか小さな人形とかエキストラでそろえられるならそれも良い。臨場感がアップする。
臨場感といえば、ウルトラマンのBGMのCDとか掛けて盛り上げるのもなかなかオツである。ところがCD屋さんなんかでは、今はなかなかウルトラマンのBGMのCDとかは売ってない。ちょっと前なら有ったのだが。どうしても欲しい方はネットで通販という事になる。子供の頃には出来なかった技だ。

さて準備は出来ただろうか?
揃えられなかった?
大丈夫。揃わなかったら何かで代用するとか、想像力で補うとか色々方法が有る。
全部想像力で済ませてしまうことだって上級者になれば出来ます。

さあ、準備は整った。ゴッコ開始、のその前に、座敷犬とか猫を飼っているなら部屋から出ていただく。どちらもきっと怪獣より凶暴なのでゴッコに乱入されると筋書きが変わってしまうからだ。同様の理由で赤ちゃんも退場していただく。

女の子も退場していただかねばならない。悲しいことだが仕方が無い。彼女たちがゴッコに混ざると「こっちの角の生えたほうがお父さんでこっちが腰の曲がったおじいちゃんね」って言ってリカちゃんかバービーちゃんが乱入してきて、血湧き肉踊る怪獣ゴッコが、愛憎渦巻く家庭ドラマになってしまうからだ。「お父さんは私の事愛してないの?別れましょう!坊やは私が引き取ります!」とかになる。お父さんはゴモラだぞ!ああ、恐ろしい!

奥さんも退場して戴く。
いくら夫婦仲が良くてもこれだけは守っていただく。
彼女たちは怪獣ゴッコがクライマックスに差し掛かっている時に、突然何気ない一言を発して、猛烈な勢いで現実に引き戻し南極の冷気もかくやという冷たさでプレイヤーを凍りつかせるからである。これは必ず、高い確率で、こうなる。そして来月からあなたのおこずかいが1000円安くなったり、晩御飯にビールが出なくなったりするかもしれない。
私はとても怪獣を愛しているが、他所様の家庭に波風を立てるつもりは毛頭ない。奥さんには隠れてやっていただきたい。

怪獣ゴッコは孤独な男の遊びなのである。

それでは空き箱とか並べて準備をして、始めよう!

科特隊は中谷教授の依頼で古代怪獣ゴモラをビートルで日本に空輸する事になった。キーン。だが麻酔弾の効き目が弱かったのか、ゴモラが暴れだした!ギャオー、グラグラ!「いかん!このままでは墜落する!やむをえん。ゴモラを切り離せ!」しかしゴモラは高度2000メートルからの落下の衝撃にも耐え、市街地に向かって進みだした。ギャオー!ドカーン!ガラガラ。「戦車隊に出動を要請するんだ!」キャラキャラキャラキャラ。「攻撃開始ー!お!なんだ?」
突如地面が揺れ始めて地底からテレスドンが出現する!グワーッ!ガオー!ガラガラッ!「テレスドンだ!くそー!こんな時に!」「キャップ、ゴモラの進行方向にテレスドンが!」「そうか、ゴモラが突然暴れだしたのはテレスドンの存在をキャッチしたせいだったのだな」「このままでは町は全滅です!」ギャオーッ!グワーッ!

あ、いかんいかん。文章の量が結構な事になってしまった。
それに文章書きながらやるより、集中した方が楽しい。
あとは皆さん、ご自由にお楽しみください。

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