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2004.03.16

なぜ怪獣は笑われるか?

怪獣は冷笑の対象である(世間的には)。くだらない。ありえない。バカバカしい。
怪獣にどんな効能があるかはこのblogを始めた時にもう書いたんで、今回は世間がいかに間違った姿勢で怪獣を眺めてあざ笑っているのかを告発せねばならん。
そうでなくては怪獣に未来はない。
戦うぞー!おー!怪獣復権ー!おー!<一人シュプレヒコール

そもそもどんな風に怪獣が笑われるのか?
例えばバラエティ番組で常識的にやり込めて笑いを取る為にこうナレーターが言う。
『身長50メートル、体重一万五千トン。要するに高さ一メートル当たり300トンになる。かなり重くないか。』(笑い被せ)
『つまりこの怪獣が一匹やって来ただけで東京中が凍りついてしまうのである。ありえない』(笑い被せ)
『この火星からきた怪獣は海に落ちて死んでしまうのだ。いくら火星に海が無いとはいえ、攻撃する星の事を研究して無かったのだろうか?』(笑い被せ)
すいませんねぇ。あたしゃ敏腕バラエティ番組プロデューサーじゃないもんで切り口がぬるいっすか?
でもこんな感じでしょう?柳田理科男の方法論的。

もーねー。
こういう『常識的に外れてるからバカっぽい』っていう見方されるとホントにねー。
興味が無いならネタにせんで下さい、と言いたくなるのよ。
怪獣に限った事じゃないけどね。そういう見方。

だいたい怪獣という物はなんであるか?
我々が暮らすこの安寧なルールに守られた社会とか価値観とかに、反在するものとして設定されたものであるのだよ。
そうして設定された怪獣を作中で倒したり制御したり和解したりする方法を見つける事が、怪獣モノの目的であるのだ。一般的作劇におけるアンチテーゼの存在なのだ。
普通のドラマで登場人物にアンチテーゼを表現させる替わりに、アンチテーゼ自体をキャラクターとして活躍させる。ドラマツルギーの進化した方法論と言ったっていいくらいなんだぞ。
したがって常識的な見地から食い違っていてこそ怪獣。
そういう常識的なものに挑戦して暴れまわるのが怪獣の役割でもあるのだ。

それをそれをーっ!

もういい加減ゴジラが誕生して50年も立ってて、来年で終わるっていうのに、まだそんな見方しかできんとは!
この視野の狭い、頭の固い、時代遅れめ!
大衆に主ねて、利己主義で、最先端を目指そうとしない怠け者め!
そこになおって腹を切れ!
豆腐の角に頭ぶつけろ!
このっ!このっ!ぴしっ!ぴしっ!
エーイ!許すまいぞ!

ストレスの溜まり易いこの現代社会において小市民である我々に成り代わり暴れまわり、しかも現実になんの危害を及ぼす事の無いありがたい存在。
レトロソフビの怪獣たちは疲れたお父さんたちに郷愁と癒しをもたらし、しかもそこに社会的に不道徳な要素を持たない。
子供たちには正義と差別の無い広い視野を促し、時に友となり、時に仮想敵となり、時に踏み台となるありがたい怪獣様だ!

それを笑ったな!バカにしたな!興味もないのに飯の種にしたな!
俺は社会人としては不良品だが、健康な心は無くすまいと心に決めてきた。
だが貴様らは社会人としてすいすい世間を渡りながら、心を不健康に、心を不健康にしちまったんだ!
貴様らこそ不良品だーっ!がーっ!<っと火を吹くデビルマン


(あー(・・; 後半全然支離滅裂ですね。失礼いたしました)
<仮想敵に興奮して道を踏み外す良い例である。

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