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2004.03.18

レギオンを迎え撃て!

平成ガメラシリーズは最近の怪獣物の中では特に人気が高い。樋口特撮監督の細かなカット割りの丁寧な積み重ねと作りこみで、怪獣描写が痒い所に手が届くような納得の画面になっているからだ。もちろんシナリオがより怪獣に突っ込んだ視点で描かれているというのもナイスな部分である。
そんな平成シリーズの2作目、『ガメラ対レギオン』に登場する兵隊レギオンについて考えてみたい。
兵隊レギオンの何に付いて考えるか?
あそこである。
兵隊レギオンの死体を解剖しようとして刃物を入れたらぷしゅーっとガスが漏れる、あそこ。
あそこ、ビクッとしましたよね?ね?

兵隊レギオンどもはガラスを食う事が出来て、食ったガラスは珪素と酸素に分解して活動に利用してるらしい。確か。
だからと言って酸素をそのまま使っている訳ではなかろう(草体レギオンは酸素を大量に放出する)が、とりあえず奴等は筋肉ではなくてガス圧で身体を動かしているらしい。
たんぱく質で出来た人間の筋肉は膨らんだり縮んだりして身体を動かしている。
兵隊レギオンは筋肉の代わりにガス袋が膨らんだり縮んだりしている訳だ。
解りやすくて異質な感じが出てる良い設定ですな。

さて、問題はガス袋の中の空気を何が膨らませたり縮めたりしているかだ。

ガス袋に別な所からガスを送り込んだり抜いたりしてるんだと、私は最初、思っていたんですが。
よく考えたらそれって変ですね。それだとガス圧に頼らない可動器官が奴らの中に有る事に。
メインのパワーはガス圧を使っているのだから、その器官はサブという事になる。しかもその器官はメインパワーより強い力がないとガス圧を調整出来ないんではなかろうか?だったらなんでサブなんだろう?
メインパワーより力が強いのにサブでしか使われてないというのは合理的じゃない気がする。
なにか理由があってサブになってるんだろうか?
メインで使うと危険だとか?
強い力を出すけれども器官自体が非常にデリケートなので体中に張り巡らす訳にはいかんとかの理由か?
(例えば脳細胞みたいな感じを想像して欲しい。傷つきやすいので一箇所に集めて頭蓋骨で守られている)

なんとなくそれでも説明が着きそうだが、劇中でそんな器官について触れられている個所はない。
ここは劇中で描写されている特長で説明出来たほうがスマートだろう。
それに大体どこかからガスを抜いたり入れたりしているというのは私の勝手な思い込みである事だし。
なので別の説明を考えてみる。

兵隊レギオンは電磁波でコミュニケーションを取っているらしい。
ネオンサインの発する電磁波や携帯の電波に反応している描写があったし、そういう説明もあった。
巨大レギオンの攻撃にも電磁波を利用したのがあった。
なので、兵隊レギオンにも電磁波を発する器官があると想像してもおかしくはない。
電子レンジは電磁波で水分子を加速させて熱を生み出している。
兵隊レギオンもそういう原理でガスを暖めて膨らませているのだろうか?
それで機敏な動きができるのだろうか?(電磁波を当てると瞬間的に膨張する?)
縮める時は?温まったガスを抜いてどこかに集めて冷やすんだろうなぁ。
すると兵隊レギオンが集まってる穴とかそうとう暖かくなるなぁ。

そこでフと気づく。
解剖された兵隊レギオンは死んでから相当時間が経ってる筈だ。
なのに勢い良くガスが噴出してきたって事は、温度とは関係なく体内のガスが高圧の状態で保たれているという事だ。
するとやはりガスをガス袋に入れたり出したりして調整してるんだ。
ムムム。
しかも恐らくガスの移動には電磁波が関係している筈。
…となると。

スペースシャトルの燃料は磁力で配管の中を移動している、という話を聞いた事がある。
燃料に磁気を伴った微粉末を混ぜて、磁力に反応させ易くしているらしい。
兵隊レギオンのガスが噴出した時に白く見えていたのは、なにかそういう微粉末が混じっていた為に白く見えていた、というのはどうだろう?
空気と混じっていられるくらい軽くて、電磁波を当てられると動く性質のもの。
なんだろう?地球には無い特殊な物質か?
いやいや、それだと星から星へ巡り歩くレギオン共生体にとっては不便だし。
地球でも宇宙のどこでもありふれた物質の筈。
ひょっとして水か?レギオンのガスには水蒸気が混じってるのか?

水なら電磁波で空気よりも速く熱する事が出来る筈だ。
体内のガス自体は高圧のままで構わない。ガス全体を暖めるよりエネルギーも少なくて済む。
ガスが高圧に保たれているなら、電磁波のエネルギー供給が止まればすぐに水蒸気は水に戻るんじゃなかろうか?
映画で描かれていた位の敏捷性は発揮できそうだ。
なんかいい感じじゃないですか?

もしそうだったとしたら…、と怪獣者の妄想は転がっていくのである。
平成ガメラシリーズでは怪獣の相手は自衛隊がやっていたが、これが東宝特撮なら防衛軍が相手になる。
防衛軍であれば新兵器の開発はお手の物。

「彼らはコミュニケーションだけでなく、身体を動かすのにも電磁波を利用しているのです。地球の生物にとって酸素は必要不可欠の物ですが、高純度の酸素は毒になります。それと同じ事がレギオンの電波にも言えるのです!」
と、レギオン対策会議で科学者の提案があって、ただちにレギオンが使用している以上の強い電磁波を放射する兵器の開発が始められるわけですね。
もちろん!もちろんパラボラ型をしている訳ですね。
牽引車に引っ張られたパラボラ兵器が関東防衛ラインに並べられて、レギオン軍団の到着を今や遅しと待ち構える訳っすねぇ。
ううう。燃えるシチュエーションです。

平成ガメラシリーズでは今一つ人間側の対応がふがいない所があって、そこのところが物足りない。
ドリルが特撮メカの一方の雄ならパラボラ兵器はもう一方の雄。
平成ガメラシリーズにそのパラボラ兵器が登場する可能性が見えたりなんかすると、怪獣者としては興奮を隠し切れないのでありますが。

皆さんはいかがかな?

なに?邪道?シクシク。

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Comments

地球でも水管系というレギオンに似た仕組みがあるよ、という指摘をひろうすさんから戴きました。ありがとうございます~。
ああ、そうか~。
ちゃんと筋肉があって、ガス管が通ってるのは軽量化のためかぁ!
単純で重要な所を抜かして考えがとんでもない方向に行っちゃうってのはトンデモ系の典型っすねぇ。(^^;

Posted by: なだあくろう | 2004.03.19 10:21

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