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2004.03.19

素敵な怪獣入門

怪獣に詳しくない人は全然詳しくない。
怪獣映画なんて見た事が無いし、ゴジラとガメラの区別がつかない。レオも80もティガもセブンもみんなウルトラマンだし(下手するとみんな仮面ライダーかもしれない)、大体そういう物を区別しなくちゃならない理由が解らなかったりする。
恥じる事はない。
地球人類の99%はそういう人たちだ。
(え?恥じてない?そうですか。ごもっとも)

そういう人たちを怪獣の世界に引き込む、解りやすくて面白い、ぐんぐん怪獣に興味が出ちゃうようなそんな作品は無いものだろうか。
言わば怪獣入門篇。

SFの世界ではふた昔くらい前に、初心者に読ませるならどのSFを読ませるか、みたいな事が話題になった事があった。えーと、どんなのが有ったっけな。
アシモフとかクラークとかは入ってたような気がするな。「宇宙気流」とか「幼年期の終わり」とか。
「冷たい方程式」とか「にせもの」とかの短編も挙がってたかも。
ウェルズとかベルヌとかの古典の名作もいいかもしれないし、スカイラークとかキャプテンフューチャーとか火星シリーズとかの活劇から取り合えず入っとけ、っていう意見も有ったはず。

今はもうそんな話される必要も無いかもしれない。
公開される大作映画は高い確率でSFになってるし、ティーンズノベルなんか大体SFかファンタジーだ。

それじゃ怪獣の場合は?
どの辺りから見始めると怪獣物のお得意さんになってもらえるんだろう?
これが非常に厄介な問題かもしれない。

詳しい怪獣ファンでも名作と言われてる物には意見が分かれる。
最初の「ゴジラ」。
やはりこれがないとその後の日本の怪獣物の歴史は始まらなかったわけで、名作の資格は充分ある。
しかし入門篇としてはどうか?うーん。
暗い画面が結構続くし、なにぶんもう50年前の映画であるし。
これから始めてください、というのは、なんだか教科書に載っている夏目漱石とか芥川龍之介とか、あの辺から読書を始めてくれと言ってるような感じで気が引けちゃうのである。
芥川龍之介とか読み始めるとぐんぐん引き込まれる面白さなんだけど、教科書に載っているというだけでなんだか腰が引ける。
もうちょっと砕けた方向から軽く入っていただくのがいいのじゃないか?

自分自身を振り返って見ると「ウルトラマン」から入ってもらうのが良いような気もするのだが。
バラエティに飛んでるし楽しいし、とか思っているのだが、これだってもう40年近く昔の作品である。
楽しいと思ってるのはあっしたちの世代だけで、今のもっとテンポの速い作品になれちゃってる世代の人たちには正直退屈な所かもしれない。どうしても当時の世相がチラチラ垣間見えちゃうし。

それじゃやっぱり最近の奴からいいのを選んで入門篇にすればいいんじゃないか。って事になると、やっぱりうーん、と考え込んでしまったりする困ったおじさん(私です)。

確かに平成ガメラシリーズとか良く出来てるし、入門篇としては妥当なような気もするんですが、平成ガメラを好きになっちゃった人が、昭和のガメラも好きになってくれるだろうか?
なんか「平成ガメラは好きだけど昭和のガメラは駄目ね」とか言われちゃいそうで怖いのですな。
いや、そりゃぁ駄目な所もあるけどさぁ。
そういう駄目な所も楽しんでもらえるような立派な怪獣ファンに育ってもらいたいのである。
<なぜ育てられなきゃいかんのか?そりゃそんな義理はないのですが。
世の中いいものばっかりじゃないしイイトコロだけ持ってる人間なんて一人もいないのである。
長所も欠点も一まとめに好きになってこそ愛と言えるんじゃないですか?

ううう、なんかこの文章、歯切れが悪いぞ。

それじゃ平成のゴジラはどうなのよ?って事になりますか?
やはりその話題に触れにゃならんですか?
いや、平成のゴジラ、頑張っているですよ。
毎年公開してくれて、天下の東宝グループだから日本全国どこでも見られる。心に怪獣スピリットが有ってまだ目覚めていない少年少女たちを目覚めさせてくれる役割を果たしているのではないですか。
一生懸命話題も作ろうとしているし、新しい所も取り入れようと努力しているし。
しかし毎年見に行ってるにもかかわらず、見終わって劇場を出る時に、心になにかすっきりしないものが残るのはあたしだけではないでしょう?(と、共犯者を探す)
怪獣ファンにしたい人を、あなた自信を持って最近のゴジラ映画に連れて行けますか?
見終わった後に怪獣が好きになってなかったら、悪いのはその人のせいだとキッパリいう事が出来ますか?
既に怪獣ファンになっている人を連れて行くなら、安心してスクリーンを眺めていられます。あたしなら。
そうでなかったら、隣の反応が気になって、気になって。
そんなんでは入門篇とは言えないのですよ。任せられんのですよ。
(ああうう。言ってしまった(TT))

ふうう。
どんなものが怪獣物の入門篇になるんだろうなぁ。

怪獣物というからには怪獣が引き立ってないといけない訳ですね。
後から思い出されるのは今見た怪獣のあんなシーンやこんなシーン、小さい子だったら後で真似して怪獣ゴッコをしちゃうような、そんなシーンが満載になってないといかん訳ですよ。
入門篇であるのだからマニアでなくても解る話であるのは当然です。
怪獣映画の基本的な部分もしっかり押さえていなくてはならんでしょう。
入門篇はスタンダードな形を取るべきである訳で。
かつ面白いお話であるというのも当然な訳で。
何十年後でも安心して勧められるなら入門篇として理想的。

…って。
難しいよ。難しすぎるよ。
ひょっとすると入門篇というのは、造るのがとても難しいのかも。
名作ヒット作を造るのよりも難しいのかも。

え?問題を勝手にややこしくしてるのはあっしですか?

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