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2004.03.20

素敵な怪獣入門の逆襲!

怪獣に詳しくない人は全然詳しくない。
そりゃもう「ウルトラマンは手からスペシウム光線だけでなく、水も出す」ってトリビアで82へぇ取っちゃうくらい詳しくないのだ。
ゆゆしき事態である。<そうなのか(^^;

やはりここは難しいなどと言ってはいられない。
万人を啓蒙して優しく誘う怪獣入門篇となる作品を作らねばならんではないか。
ではどんな物を作ればいいのか?

まず頭に浮かぶのは子供向けの怪獣大百科の類である。
色んな怪獣の活躍シーンが編集されているビデオなどが、ビデオ屋さんやおもちゃ屋さんで売られている。
あれも楽しいのであるが。
しかし良く考えればアレは既に怪獣に興味が湧いているお子様たちに対して企画されている商品である。
是非これからも、怪獣好きなお子様たちの好奇心を満たして、より怪獣の知識を深めていってもらいたい。
頑張っていただきたいが今回の趣旨とはちと違うのでお引き取りいただく。

作らねばならないのは怪獣に興味が無い人たちに怪獣に対する興味を湧かせて、色んな作品を探し始めたりしだすような、その糸口になりそうな物である。

政府とか地方自治体の広報ビデオみたいな奴はいけない。
いけないのであるが、たまにそういうビデオにオリジナルヒーローと怪獣、「環境超人キレイダーとゴミギラス」みたいなモンが出て来たりして楽しかったりする事もある。
きっとそういう所にも人知れず頑張っている怪獣ファンの方々がいるのだなぁ。
肩身は狭いだろうが頑張っていただきたい。
まあ、いくらなんでもそこから怪獣への興味が湧いたりする事はなかろう筈(そういう意図で作られたモンでも無いし)なので、今回はやはりお引き取りいただく。

まずお話が怪獣に興味が無い人たちでも見たくなるような内容の物でなくてはならない。
そういう部分でひきつけておいて実は怪獣物になっている。言わばだまし討ちである。ゆゆしき事態であるのだから手段に構っていられないのである。怪獣の部分をまじめに丁寧に作っておけば、だまされて怒っちゃう人もいるかもしれないが、少なくとも怪獣ファンの方々には心に留めて貰える。ってそれじゃ駄目か。目的を見失っておるな。

が、しかし、アプローチはそこから始めよう。

サラリーマン向け週刊誌の三本柱はなにか?と言うと、「金と権力とSEXネタ」だという。
週刊誌の袋とじでセクシーなお姉さんの写真と「秘密の部分大公開!!」とか云ったキャプションで目を引いといて、中に怪獣の解剖図とか入れといたら楽しいかも。いや、楽しくないか。俺は楽しいけど。
女性誌の三本柱はなんだろう?有名人のスキャンダルと実話体験談、美容・健康ネタ辺りか。
一杯の掛け蕎麦とかマディソン郡の橋とか他愛ない所で彼女らは涙腺が緩むみたいだから、意外と簡単かもしれないぞ。って、貴様、なめとるな(^^;
なんだか世界征服を企むアホな宇宙人みたいになってきた。

少年漫画誌だとどうなるか?「勝負と可愛い女の子とウンチク」になって来ているんじゃないかね。時代は。
ジャンプがマガジンに負けてるのはウンチクの部分が弱いからだと思われる。私見ですが。
少女雑誌ではどんなもんか?「芸能界と恋愛(刺激的)とファッション情報」なのか。
やっぱりなめてるな!すいません。

以上の点に留意して話を捏造すると。
【少女たちの恋愛対象になりうるようなイケテる主人公が、“やむを得ず半裸状態の”美少女と恋をする。その愛の行為を赤裸々に描きつつ、やがて権力者の金がらみの横車が入る。主人公は一世一代の勝負を挑んで、愛を勝ち取るが、そこには悲しい結末が待っていた。】
って感じでどうでしょう。
主人公はハーフかなんかであんまりセリフはしゃべらせない。
“やむを得ず半裸状態の”美少女も、グラビアで活躍してる癒し系ナイスバディ(古いな)アイドルかなんかでやはりしゃべらせない。
衣装デザインの方にも力を注いで、ファッション方面も抜かりなくしなくてはいけない。
権力者との戦いには、経済評論家かなんかをブレーンに呼んで、「カバチタレ」とか「ミナミの帝王」みたいな経済ウンチクを散りばめたりする訳である。
舞台を近未来的な架空の世界かなんかにして少年層にアピールするのも忘れずに。
監督はMTVっぽい感性の人を起用してスピード感を大事に演出するのだ。
うーん。金は掛かりそうだが一般人の興味を引きそうなネタはばっちりだ!
<やっぱりなめてんな。

しかし、怪獣はどうした!怪獣は!
もちろん抜かりない。
良い怪獣物にする為には怪獣は出番が多くなくてはいけない。怪獣になにかテーマ性を象徴していなくてはならない。自然の中で暴れまわるよりも都市部で暴れるほうが受けがいい。
その点に留意して怪獣の設定はこうする。
過去に環境改造プロジェクトが失敗して、この世界はゆっくりと滅亡に向かって進んでいるのである。悪性環境物質を体内に取り込んで無効化するように開発された微生物が、突然変異で人類を脅かす巨大生物に変貌している。
その怪獣との戦いがこの世界ではもう100年以上続いているのである!
この場合、怪獣は人類の悪行や過ちのメタファーとなり、滅亡プロセスの実行者となっている。
そんでもって主人公が人間側の防衛部隊の兵士って事にしておけば、怪獣、出ずっぱり(^O^)
細かな描写のツボを外さなければ、怪獣は生きるのだ。
人間ドラマに密接に関係してなくても、画面にパワーが溢れていれば全然オッケー!

終末的世界でファッショナブルってのは受けるんだよ。いっひっひ。
悲しい恋の結末にレディな涙腺は大解放状態。涙の海でばっちり。
愛くるしい“やむを得ず半裸状態の”美少女がきわどいシーンでフィギュア展開なんかもしちゃうとオタクなあなたもキャッチザハート。
えらいお金が掛かりそうだが、なーに。ニュージーランドに行ってスチーブ・ジャクソンに撮らせりゃいいのだ。
奴は怪獣ファンだからな。
出演者が外人だとありがたがる傾向があるから、全部外人でやってもいいぞ!

どうだこの隙の無い計画ゥ!
こんな映画が公開されたら怪獣ファンが増える事間違い無しぃ!

ホントにこんな映画作られたら、絶対、絶対…。

ぜぇぇぇったいぃっ、見ない!
いやじゃそんな映画!こんなん怪獣モノでもなんでもない!
こんなのエゴイスティックで金儲け大作主義の腐ったゴミじゃ!
こんなモン見せられるくらいなら死んでやる!さあ殺せ!
くそっ!くそっ!このっ!このっ!
俺は認めないぞーっ!


「はいはい。わかりましたから落ち着いてねー。今先生が来ますからねー。ちょっとお注射打っときましょうねー。いい子だからこのお洋服着てくださいねぇ。暴れてお怪我するといけませんからねー。じゃあ一人になれるお部屋に行きましょうねー…」

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