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2004.05.10

キャラクター関連

最近だと、一つの番組にヒーローが一人、っていうのはずいぶん少なくなった。
たいがい一つの番組にヒーローが複数登場するのが最近のスタンダードである。
あのロンリーライダーの仮面ライダーだって何人も出てくるようになってもう4年くらいになってる。時代に合わせての事なんだろう。(もちろんおもちゃ屋さんの戦略もあるだろうけど)
要するに視聴者の好みが細分化されてきてるんで、それに合わせたキャラクター展開をしているんだ、という訳だ。

主役っぽい激しいタイプが好きな人もいるだろうし、きざでニヒルな(古い?)タイプが好きな人もいるだろう。あと定番なのは、陽気で明るい奴、知的で物静かな奴、それにマスコットキャラ風なのを加えて定番の五人組になったりする。さじ加減で色々増える。キャラが建て易いのはこの辺ぐらいまでじゃなかろうか。最近だと五人以上なんてのもざらなのでミステリアスな雰囲気の奴とか、2重人格っぽい奴とか、お金持ち系とか色々バリエーションも増えていたりする。
なんにしろ、キャラが増えると物理的に各キャラを扱う時間も減るわけで、キャラを立てるのに苦労する事になるわけだ。
好みで追っかける分には増えて選択肢がたくさんある方がいいんだろうが、ドラマとして感情移入する、という視点で見ると、非常にまずいわけである。両立は絶対に難しい。

そういう意味で最近注目してるのは、WWEのやり方である。
WWEってのはアメリカのプロレスで非常にショー的要素が強い。っていうかショーそのものである。試合だけじゃなく試合の合間に繰り広げられる人間関係(って言うほど高尚なものじゃない)が、試合を盛り上げるための重要な要素になっている。そんでもってプロレスラーなんていうとキャラクターがどれも似たものになりそうな気がする処を、実に豊かなバリエーションで持ってきているところがすごい。
時々見て「こういうやり方があったのか!」と目からうろこが落ちる思いがする。
見ていると必ずワクワクする。
これから多人数ヒーローの企画が立てられる時には、絶対大きな影響を与えるだろう。

どういう所が成功の要因なんだろうか?

まず目的がハッキリしている。プロレスの目的は勝つ事である。勝ち方、勝つ手段、勝ってどうなるか、なんかは色々有るんだが、少なくとも勝つのが目的、というのは変わらない。
番組の芯がハッキリしていると、そこに絡むドラマも気持ちがいい。最近の番組はその辺をぼかしがちなんで是非見習って欲しい所である。

次にキャラクターの感情に嘘が無い。
キャラクターが常識外れだったり、策謀を巡らせたりする奴もたくさんいるのだが、それぞれのキャラクターが発する感情はとても素直に伝わってくる。とんでもないキャラクターもたくさんいるのでこれは重要である。
キャラクターの感情がはっきり伝わってくると、見ているほうも感情移入して盛り上がる。キャラクターがなに考えてるんだか解らないと番組がつまらなくなるのは当たり前である。その辺が上手い。
プロレスラーという、ある意味異世界の住人であるから、この点は重要なのだろう。

全てが試合のための仕掛けになっている。
マネージャーの思惑とかレスラー同士の仲たがいとか、経歴とか、設定とかが、全て試合を盛り上げるための仕掛けになっている。これはなかなか出来ないことだ。
プロレス番組だから試合が面白くなければしかたない訳で、そのために全ての要素を集中させている。
ロボットのシーンが面白くないロボット乗組員の話なんかもってのほかじゃないですか。そういうのは作る側が視聴者の方を向いてない、という事だと思うんですよ。
それが無いのが好ましい。

もうともかく、キャラクターの企画を立てようとしている人たちは、ぜひともWWEをチェックしておかないといかん!と言い切ってしまう。プロレスが嫌い、なんてのは問題じゃありません。ショーとしてしっかり作られたものがそこにあるんだから、参考にしないのは絶対に損であろう。見ておくべきである。

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