« しまった! | Main | トランスポーザー »

2004.08.08

特撮マインド

特撮ファンにも何種類かいて、種類が違うと意外に話が合わなかったりするものだ。
普通の人から見れば、特撮なんてどれも同じだろうに、そんな狭いジャンルの中でファン同士話が合わないなんて、と、呆れられそうなものであるが、これがどうしても合わない。

一番顕著な例は、洋モノ特撮ファンと邦画特撮ファン。洋モノ特撮が好きなファンの中には、邦画の特撮は全然受け付けないという連中が結構いたりするのである。こういう場合、もう全然話が合わない。
洋画の方がお金が掛かっているし、迫力が違うし、それに比べれば日本の特撮なんてせこいしみみっちいし、なんでもっと金掛けて作らないんだよ、もう全然駄目、邦画。という具合なので、邦画特撮ファンとは相容れなかったりするのだ。色んな止むを得ない理由から日本の映画会社は200億ドルなんて予算は集められない。無理です。邦画特撮のファンはその辺を心得ているので、まず、そういう対立が合った場合、議論は掴み所の無い精神論に流れていってしまう。そうなると、いつまで立っても結論は出ない不毛の戦いが続くのである。

ウルトラ派と仮面ライダー派なんてのも、案外話が合わない。
ウルトラ派にしてみれば、30年前からテレビ特撮の本流はウルトラであり、ライダーなんかろくに合成もしない、お話は支離滅裂で深みが無い、スケールが小さいいいとこ無しの番組なのである。
一方ライダー派にしてみれば、身長50メートルに巨大化して怪獣とプロレスしているウルトラに比べれば、ライダーは現実の生活に陸続きの、リアルで精神年齢の高いヒーローなのである。
どちらもテレビ特撮なんだし、提供はいつのまにか両方バンダイがやってることだし、仲良くすれば良さそうなものであるが、両者の間には深くて暗い溝があるのである。

ああ、特撮ファンって愚かだなぁ、などと思うかもしれないが、実はこれはそんなに特殊な話では無い。
同じ野球ファンでも、熱烈な阪神ファンが巨人を絶対応援しないのと同じレベルの話である。
ファイナルファンタジーは好きだがドラクエは絶対やらないRPG好きと同じレベルの話。
スクエアとエニックスが合併してしまってさぞかし困惑している事だろう。

なもんだから、特撮好きも年季を積むと、どんなジャンルでも公平に見てやる事が出来るようになる。
いわゆる特撮通に育っていくのである。
通になってくると、もう特撮の出来が良いとか悪いとか、日本で作られたとかハリウッドで作られたとか、ウルトラだ仮面ライダーだ、大人向けだ子供向けだ、なんていうレベルで評価は下さない。
その作品にどれだけ特撮マインドが溢れているか、その一点により評価が下される様になるのである。

特撮マインド。
これがまた説明が難しい。
ふんだんに特撮が使われていても特撮マインドが希薄だったり、まったく特撮なんて使われていない作品に溢れる特撮マインドを見出したりするのである。
全ての想像力を用いて作り出された作品に特撮マインドは潜んでいて、ソレは映像作品に限らず、彫刻や絵画、音楽の世界にも存在する。
芸術分野だけでは無い。古生物学や天文学、果ては物理や数学からでも、特撮マインドは受け取る事が出来るし、仕事をしている時、スポーツをしている時、ご飯を食べている時も寝ている時も、どんな時でも特撮マインドは発生する。
ツワモノ特撮通になると、人生全てにおいて特撮マインドは影響を及ぼし、森羅万象全てのものが特撮マインドを発している。考えるのでは無い。感じるのだ。
まるでフォースみたい。
残念なことに、未だ特撮マインドを使って、物を動かしたり、未来を予見したり、ライトセーバーでぶった切ったりするような人物は生まれていないが、遠い未来、映画の歴史が500年くらいになった時代には、特撮マインドを操る集団が銀河の平和を守ってダークサイドに落ちた特撮モノと戦っているのかもしれない。
そういう時代を迎える為には、今のうちから特撮マインドの流れを感じ取ったり、自由に発したり出来るように修行していかなくちゃならないな。
そうして会得したものを若い特撮ファンに伝えていくような努力もせにゃならんだろう。
そうして世代を重ねるうちに、ジェダイ騎士団みたいな特撮マインド集団が現れてくるのだ。
つまり、今のうちに修行しておけば、そういう人たちの偉大な始祖として名を残せるかもしれないって事ですか?
う~ん、頑張って特撮修行しなくっちゃ(^^;
とりあえずジャンルの垣根を取っ払って、洋モノでも邦画でも、仮面ライダーでもウルトラマンでも、ゴジラでも陰陽師でもグランセイザーでもセーラームーンでも、ありとあらゆる特撮モノが楽しめるようにならなくちゃ(^^;
輝く栄光の未来のために!なのである。

大丈夫か?俺。<今年の夏は暑かったからなぁ。

|

« しまった! | Main | トランスポーザー »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 特撮マインド:

« しまった! | Main | トランスポーザー »