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2006.12.10

怪獣とはなんだ!

怪獣って、超生物である。
その辺がクリーチャーとは違う。
クリーチャーの場合、ある程度生物としての説明で片付けられる。今現実には居ないけれど、生物の発想から膨らませて行った物。それがクリーチャー。
だから子供も生むし、物を食べるし、切ったら血が出る。だから人間の主人公でもなんとか倒す事ができる訳だ。
だが。
怪獣はクリーチャーとは違う。
超生物である。怪獣類である。普通の生き物と同じ様に考えていては足元をすくわれるし、生物の範疇で説明しようとしても破綻するのである。
どうも、そこん所を理解してない人が見る方にも作る方にも多いみたいだな。
そろそろちゃんと判ってる人が怪獣とは、怪獣類に属する生物とはどういう物なのかを、ちゃんと作品で説明するべきだと思う。
怪獣とはスタンドアローンな生き物だ。それ一個で成立している。
子供を生んだり仲間を作ったりする能力も持っているが、基本的にそれらは必要ない。
なぜか。
もし怪獣が普通の生物のようにどんどん増える戦略を取るなら、そもそも怪獣類の能力は必要ない。怪獣類が全ての生物を駆逐して一つの世界を牛耳ってしまえば、遠からずその世界の環境は衰退するだろうし、エントロピーの増加も人類文明の非ではなくなる。
つまり怪獣類がスタンドアローンである事は理に適っているのである。マクロで考えれば。
また、地球上の生き物は、大体において子供を作って環境に適応し生き延びていく戦略をとっているが、怪獣はほとんどの場合、個体で突然変異したり、単体で新しい身体能力を獲得したり出来る生き物である為に、その戦略を取る必要が無い、というのがミクロ的な説明であろう。
生き物の寿命が遺伝子によって定められているのは、優れた(?)子孫に場所を明け渡す為だが、子孫を残す必要の無い怪獣は、新陳代謝さえ機能していれば、6500万年でも、2億5千万年でも、行き続ける事が出来る。
子孫を残し定められた生を全うする我ら人類とはまったく違う生物なのだ。
なので恐竜時代から生き続けた個体が居るからといって、さして驚くには当たらない。
それが不可能である様に見えるのは通常生物の物差しによる見方なのである。

まれに怪獣類の幼体が観測される事がある。
前述したように怪獣類にも子供を作る能力が有る。しかしそれは子孫を増やして生き延びる確立を高める為のものではないと推測される。
観測された大部分の事例から導き出されるのは、子供を残した怪獣個体は高い確立で命を落としている。したがって、それを予測した行動なのではないかと思われる。

そう。怪獣は普通の生物が持ちえない超能力を有しているとしか考えられない事が多々ある。
だがそれは、我々人間でさえも、一個の個体が長期間の訓練をする事によって、超人的な能力を有する事があるように、何百年、何千年といった長期間(人間に可能な訓練期間と比べれば途方も無い長さなのだ)に、獲得した生物的な技術であると思って良さそうである。
自身の身体を作り変える事が出来る生物が、何百年も訓練すれば、そりゃ火ぐらい噴ける様になろう。人間でさえ数年の訓練でバットを蹴り折る様な脛を獲得できるのである。怪獣がミサイルを跳ね返したからといって何の不思議があるのか?そもそも人間とは質量ポテンシャルからして違うのである。

怪獣類は超生物である。
その基本的な部分を疎かにし続ける限り、怪獣を生物的に描こうとする試みは失敗し続けるだろう。

勿論現実世界に怪獣は存在しない。
しかし、想像力の飛躍なくして空想映画は作る事は出来ないのだ。
根本的な事象を見逃していては想像の飛躍はありえない。
そしていくら根本的な事象でも説明されなければ理解される事は無いのである。

どうやら感覚的に怪獣は普通の生物とは違うという直感認識が、現代では薄れているようなので、その辺りを新たにしてもらいたい。
まさか知らなかったとは言わせないぞ(^^)

そうそう。
怪獣類が個体で新能力を獲得したり、突然変異を起こしたりするのは、どういう仕組みなのか、その辺を考えると面白い怪獣物語が作れそうだね。

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