« 謎の物体ホシバナナ | Main | ぱらぱら漫画を描いてみた。 »

2008.03.01

ゴールデン・エイジ

早川文庫で出ているゴールデンエイジ(ジョン・C・ライト)を読んだ。
なかなか面白かった。

ストーリーの概要をなだ的いい加減で説明すると、

遠い未来の世界で、突然地位も名誉も魔法使いの助言も失って追放された王子様が、無敵の魔法の鎧だけを頼りに、今まで知りもしなかった世界をさ迷って、ただ1人の理解者のお姫様と、唯一無二のスーパー宇宙船(全長が100キロもあるんだよ)を取り返して、宇宙の果てからやってきた悪の大魔王と戦うお話だ。
<いい加減すぎる(^^ゞ

何しろ長くて(分厚い文庫本三冊分)、色んなガジェットが放り込まれてて、哲学的対決シーンとか法廷のシーンとかバンバン出てくるので、ストーリーはこの程度にして置くのがちょうど良い。
それに最近はSFの文体で長編ファンタジーを書いたりするのが普通の時代だから。
例えば、この世界では超人工知能みたいなのが存在してるんだけど、その辺の描写がやさしい女神だったり、いたずら好きの妖精だったり、人間の事はあまり関心が無い気まぐれな神の一族の一人だったりする訳よ。
人類が不死になった時代の話だしね。

が、しかし。

作者がこの世界を作る為にかなりの力を注いでるのは間違いなくて、そのおかげで大変興味深い刺激が伝わってくる。大量に。
もちろん長い物語だから、文章のほうにも細心の注意が払われているのは当然だ。引き込まれるよ。
なだの大好きな巨大宇宙建造物もたっぷり出てくる。

怪獣が出てこないのが残念だったけどな。その代わりオールドワンとディープワンが出てきたから良しとしよう(^^ゞ
大体最近のSFに怪獣は出てこないのが定石なのだ。

満足した。

ま、しかし。

おいらはSFの文体で書かれたファンタジーよりも、ファンタジーをSFの文体で書くほうが好きなんだよなぁ。
え?要素が変わってない?
んーとね。
セイバーヘーゲンの東の帝国みたいな奴。

そうだ。なんでなかなか満足できたかというと、この小説は良く出来た箱庭になってるからだな。
よく出来た箱庭ってのは、よく出来たガジェットが注意深く配置されていて、色んなアングルで楽しむことが出来るんだよ。
そういう楽しみ方が出来る小説だって訳だね。
それにうまくやったらこの世界、良質なSFTRPGの舞台に出来そう。
よい箱庭的性質を持った物語は、良いTRPGの舞台になりえる性質も持っているのだ。

そういうのも好き(^^)

|

« 謎の物体ホシバナナ | Main | ぱらぱら漫画を描いてみた。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ゴールデン・エイジ:

« 謎の物体ホシバナナ | Main | ぱらぱら漫画を描いてみた。 »