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2008.05.05

ショーでドラマを一番大事にしてはいけない理由

ショーを見せる側にとって一番大事なのは観客のエモーションだ。
映画もテレビドラマもショーであるのだから、第一に考えなければいけないのは、送り手が見せる物によって観客がどういうエモーションを起こすのか、という事に尽きる。
一方ドラマというのは、突き詰めてしまえば演出する人間や演ずる人間のエゴでしかない。
『すばらしいドラマを演出した』とか、『すばらしいドラマを演じる事が出来た』とかいうのは、結局送り手側の自己満足でしかないのだ。そういう時に彼らが、観客のエモーションに何を求めているかというと、自分の方に引きずって来る事、以外の何者でもない。
『さあ、この素晴らしいドラマに感動してくれ』であって、言い換えれば『どうだ、俺は素晴らしいだろう?』なのだ。
不必要なプライドを振りかざしているのである。自分の技術(演出とか演技とか)に対するプライドだ。.

そんな物よりも先に、観客のエモーションをどう揺り動かすのか、の方が大切だし難しいのだ。何より沢山頭を使わなければならない。
イラストを例にとって考えれば解り易いだろう。
どんなに高い技術を持っていても、そこに何が書かれているのか、どういう事を感じて欲しいのか、それをどうやって伝えようとしているのかがイラストの戦略になっていなければ、結局、ただの上手い絵、『評:技術的に高いものは感じるが、感動しない』になってしまうのだ。

観客が『ドラマに感動した』と言っているのを額面どおりに受け取っているようでは、送り手としては二流である。
その先を検討していなければ、次回、再び感動させる事は出来ない。

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