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2008.09.19

怪獣の筋肉

「そんなのありえねぇ!」と思うよりそこに有るものがどういう仕組みなのか考える。
それがスキモノのパイロットライン。
ぶよぶよヒクヒクぬたぬたのクリーチャーよりも怪獣のほうが好きだ。
なんで怪獣よりもクリーチャーの方をリアルだと考えるんだろう?既存の生き物のやり方で巨大な怪獣をデザインしても無理があるのに。
怪獣は怪獣類なのだ。生き物とは存在の仕方が違うのである。
怪獣の腕は太い。その太い腕でビルを壊す。あの拳だけで何トンあるだろう。腕一本でどのくらいの重さになるだろう?たんぱく質とカルシウムと水分で構成された組織で、あの重い腕を激しく動かす事が出切るだろうか?
クリーチャーの、撃たれると血肉がベチャッと弾けるような有様の組織で、怪獣の太い腕を活動させる事ができるだろうか?
怪獣の筋肉は、巨大な顎と頭を支え、太い腕を支え、体内の組織を包み込んで守り、太い足で全体重を迅速に移動させしめるのだ。
そこで活動するのは我々が地球上で知りうるどんな生物の構造とも、根本的に異なる組成で活動する組織で無ければならないはずだ。
そのような強靭な組織であるからこそ、ミサイルを跳ね返し、マグマの海を泳ぎ、原水爆にも耐えうるのだ。
鉄砲で撃たれてベチャッと弾けるような、軟弱なものでは決してない。
想像の及ばない強靭なもので出来ている生物であると考えなければ、リアルとはいえないだろう。
鯨がこうだから、象がああだから、とインスピレーションを得るのはいい。しかし、鯨は陸上には上がれないし、象は50メートルの身体を支えきれない。
怪獣は既存の生物の延長線上には居ないのだ。
あの畝とギザギザの下には、まだ人間の知らない未知のパワーが活動しているのだ。
そんな風に思いながら怪獣を描かなくてはならない。
そう思う。

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