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2009.11.01

怪獣について語る

今の世の中、地球に天然の怪獣が生息している可能性は0だ。
何を馬鹿な、と言うかもしれない。今の世代の子等は。
わしらが子供の頃(あえて爺臭さを強調するために"わし"という一人称を使うが)、天然の怪獣の生息している可能性は30%くらいあった。
人工衛星の地表の捜査はまだ初端に付いたばかりで、いまだ人間の足を踏み入れたことの無い世界があった。海面の下は暗黒世界で、隣の惑星の大気組成も推測(せいぜいスペクトル分析の大雑把なもの)だった。知性の認識領域は庭先を照らす程度で、生命工学という言葉も一般には知られておらず、生命の神秘や、伝説の魔獣と言う言葉に重々しい響きがあった。
しかしこの45年の間にそれらの神秘のベールはほとんど剥がされてしまった。
火星や金星に宇宙怪獣は居ない。それがガニメデでも無理っぽい。
6500万年の長い時間を地底で潜り抜けた恐竜の生き残りは居ない。
放射能は生物を巨大化させない(少なくとも50メートルなんてサイズにはならない)。
もはや天然の怪獣の生息する領域は物理的にも思索的にも無い。
天然の怪獣を扱う物語は完全にファンタジーとなった。
せいぜい10メートルのサメくらいがいいトコだ。
SF作家がオカルトや空飛ぶ円盤の信奉者で無いように、怪獣ファンもUMAの目撃例には鼻白む。
天然怪獣の住む世界は完全にIFの世界になってしまったのだ。
天然怪獣の去った世界のなんと女々しい事か。
見た目の美しさやかわいらしさが重要視され、ヒトは人間中心の世界であるかのように地球を扱う。鯨でさえもヒトが保護する対象なのだ。野生とは人間が管理するものであり、人間に牙を向く野生は、virusのサイズまで縮小してしまった。
本来なら病気とは生命力で跳ね除けるものであり、科学の力で排除する物ではない筈なのだが、みずがめ座の時代にはそれは通用しないのだ。
なんという!!!
(逆説的に女々しく聞こえるかもしれないが)この女々しい時代から逃げ出したい。
天然怪獣の可能性が残っていた世界に。
恐竜もマストドンもサーベルタイガーも、きっとそう感じていたように、わしもこの後の世界に子孫を残したくは無い。
人間が管理している気になっているこの世界。人間自身とカオス的偶発にしか脅威の無い世界。
なんというつまらなさだ!
熱力学的エントロピーの増大を待たずとも、情報的エントロピーの増大で終末が訪れようとは!
なんという盛り上がりに欠けるカタストロフィ!
何が現実をこんな型に押し込めてしまったのだろう?
そもそもこうなる道筋だったというのか?
例えバイオユニコーンやバイオスフィンクスが誕生したとしても、バイオのドラゴンを作り出せても、怪獣を作り出すことは出来ない。
もはやファンタジーなのだ。
ああ、怪獣!

え?酔っ払ってますが、何か?

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